BLOG ブログ
2026.07.03
社長ブログ
「予定が甘い人」ではない。“見積もりが毎回ズレる心理”がある
仕事では、「今回こそは予定どおり進む」と思っていたのに、気づけばまた遅れている、ということがよくあります。
そのたびに、自分は段取りが悪いのかもしれない、詰めが甘いのかもしれない、と考えがちですが、そこには能力だけでは片づけられない心理の癖があることがあります。
人は、仕事にかかる時間を考えるとき、過去に似た仕事でどれだけ遅れたかよりも、「今回はこう進める」「ここまでは順調にいくはずだ」という目の前の流れを強く見てしまいやすい傾向があります。
そのため、前にも似たような遅れを経験していても、「今回は大丈夫」と思いやすく、見積もりが甘くなりやすいのです。
しかも実際の仕事は、作業そのものより、途中の差し込み、確認待ち、移動、連絡、想定外の対応で時間が削られていきます。
それでも人は、そうした不確定な要素を軽く見積もり、計画だけをきれいに立てて安心してしまうことがあります。
会社で予定がズレやすいのは、誰かが怠けているからとは限りません。
むしろ、真面目に考えている人ほど「こう進めたい」という理想の流れに引っ張られ、現実のブレを計画に入れ忘れやすいことがあります。
だから大切なのは、やる気で埋めることではなく、最初からズレる前提で考えることです。
予定を強くするのは、気合いではなく、想定外を見込んだ見積もりなのだと思います。
心理学では、こうした「今回こそうまくいく」と見積もってしまう傾向を計画錯誤と呼びます。
人は過去に似たような遅れを経験していても、目の前の計画を楽観的に見てしまい、必要な時間を実際より短く考えやすいとされています。