BLOG ブログ
2026.06.05
社長ブログ
人は“得”より、“失う怖さ”で動いてしまう
人は、得をする話よりも、損をするかもしれない話のほうに強く反応しやすいものです。
これは性格の問題というより、人がもともと持っている自然な心理です。
心理学では、同じ大きさの利益よりも、損失のほうが大きく感じられやすいとされています。
つまり人は、「これで良くなるかもしれない」よりも、「これを失うかもしれない」のほうに強く引っぱられやすいのです。
仕事でも、この心理はよく働きます。
本当は値上げしたほうがいいのに、お客様が離れるのが怖くて動けない。
本当は古いやり方を変えたほうがいいのに、今までのやり方を手放せない。
本当は任せたほうが人は育つのに、任せて問題が起きるのが不安で、結局自分で抱え込んでしまう。
こうして会社は、得られる未来よりも、失う不安に引っぱられて動けなくなることがあります。
しかも厄介なのは、変えないことにも損失があるのに、その損失は見えにくいということです。
利益率が下がる。
人が育たない。
時間が奪われる。
競争力が落ちる。
それでも、「このままで失っているもの」よりも、「変えたことで失うかもしれないもの」のほうが大きく見えてしまいます。
だから経営では、「何が得か」だけでなく、何を失うのが怖いのかを見ることが大切です。
変化に踏み出せないときは、勇気がないのではなく、損失への不安が判断を止めているのかもしれません。
そこに気づけると、会社の判断は少しずつ変わってきます。