BLOG ブログ
会社が伸びるかどうかは、社長の見ている場所で決まる
毎日忙しく動いているのに、なぜか会社が前に進んでいる実感がない。
目の前の問題には対応しているはずなのに、同じような問題が何度も起きる。
経営をしていると、そんな感覚になることがあります。
私自身も少し前まではそうでした。
そのときに大事なのは、社長がどこを見て経営しているかなのではないか。
私は最近、あらためてそう感じています。
会社経営をしていると、日々いろいろな問題が起こります。
現場の確認、人の配置、部下への指示、採用、教育、お客様対応、数字の確認。
やることは本当に多くて、気がつけば目の前のことで一日が終わっている、ということも少なくありません。
もちろん、目の前のことにしっかり対応するのは大事です。
しかし、目の前の仕事を処理するのは当たり前のことで、本来の社長業務ではありません。
したがって、社長が目の前の仕事だけに追われている間は、会社は全く成長しないということが言えます。
最近あらためて感じるのは、会社が伸びるかどうかは、社長が今どこを見ているかで大きく変わるということです。
言い換えれば、社長の視座が会社の未来を決める、ということです。
視座というのは、単に「視点」と少し違って、どの高さから、どの広さで物事を見ているかという意味合いがあると思っています。
同じ出来事でも、どの位置から見るかで見え方はまったく変わります。
現場のトラブルを「今日の問題」としてだけ見るのか、「今の仕組みの弱さ」として見るのか、あるいは「これから先、同じことを繰り返さないための改善点」として見るのか。
この違いはとても大きいと思います。
社長の仕事は、現場の中に入り込んで全部を抱えることではなく、現場で起きていることを一段高い視座から見て、会社全体としてどう整えていくかを考えることだと私は思っています。
たとえば、人が辞めるという出来事があったとします。
そのときに「本人の問題だった」で終わるのか、「育て方や関わり方に改善の余地はなかったか」と考えるのかで、次の会社の動きは変わります。
また、現場でミスが起きたときも、「気をつけよう」で終わるのか、「なぜそのミスが起きる流れになっていたのか」と見るのかで、会社の成長度合いは違ってきます。
つまり、社長の視座が低いと、起きたことへの対処だけで終わってしまう。
でも、視座が上がると、出来事の奥にある原因や、会社として整えるべき課題が見えてくる。
私はそこに、会社が伸びるかどうかの分かれ道があるように感じています。
特に中小企業は、社長の影響が大きいです。
良くも悪くも、社長が見ている場所に会社全体の意識が引っ張られます。
社長がいつも目先の売上だけを見ていれば、社員もその場しのぎになりやすい。
社長が問題が起きた時だけ反応していれば、会社全体が受け身になりやすい。
逆に、社長が少し先の未来を見て、仕組みや人材育成や組織づくりに視座を置いていれば、会社も少しずつ変わっていくと思います。
もちろん、理想ばかり見ていて足元がおろそかになってはいけません。
ですが、足元だけを見続けていても、会社は大きくは伸びません。
今月をどう乗り切るかも大切。
でも同時に、1年後、3年後、5年後にどういう会社にしたいのかを見ることも必要です。
この両方を持てるかどうかが、経営者として大事なところなのだと思います。
経営をしていると、自分がプレイヤーとして動いた方が早い場面もたくさんあります。
実際、現場に入れば解決することもあるし、自分で判断した方が早いこともある。
でも、それを続けていると、会社は“社長が動かないと回らない会社”のままです。
そうならないためにも、社長自身が視座を上げて、「今、自分がやるべきことは何か」ではなく、「この会社が次の段階に進むために何を整えるべきか」
を考える時間が必要だと思います。
会社が伸びるときというのは、たまたま運が良かったからではなく、社長が目の前のことだけでなく、少し先を見て、もっと広く見て、必要な手を打っていた結果だと思います。
人材育成も、採用も、利益改善も、社内の仕組みづくりも、すべては社長の視座から始まる。
私はそう感じています。
だからこそ、忙しいときほど、自分に問いかけるようにしています。
今、自分はどこを見て経営しているだろうか。
目の前だけを見ていないか。
日々の業務だけで一日を終えていないか。
もっと高い視座で、会社の未来を見られているか。
会社が伸びるかどうかは、社長の能力だけで決まるわけではないと思います。
でも、社長がどこを見ているか、どんな視座で会社を見ているかは、間違いなく大きい。
だから私は、目の前の仕事を大事にしながらも、それだけに埋もれない経営者でいたいと思っています。
会社の未来は、社長の日々の判断でつくられます。
そして、その判断の質は、社長の視座で決まるのだと思います。
【追記】
時には、視座の高さを敢えて低くして物事を見ることも必要です。
相手の目線に合わせて、考えることも大切だということです。
最近、ある方から教えていただき、学びました(笑)