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2026.07.24
社長ブログ

詳しい人ほど伝わらない。“分かっている人の説明”がズレる理由

仕事では、詳しい人が丁寧に説明しているのに、なぜか相手に伝わらないことがあります。

本人はきちんと話しているつもりでも、聞いている側は途中から分からなくなっている。

そんなズレは、説明が下手だからというより、「知っている人ほど起こりやすい心理」が関係していることがあります。

 

人は、いったん知ってしまったことを、知らなかった頃の感覚に戻して考えるのが苦手です。

そのため、詳しい人ほど「これくらいは分かるはず」「ここは説明しなくても伝わるはず」と思いやすく、相手との知識の差を見落としやすくなります。

 

しかも、専門用語や略語を使っている本人には、それが当たり前の言葉になっています。

だからこそ、聞いている側がどこでつまずいているのかに気づきにくくなります。

説明している側の頭の中では筋が通っていても、相手には断片的にしか伝わっていないことがあるのです。

 

このズレは、社内の会議、引き継ぎ、現場指示、教育の場で特に起こりやすくなります。

詳しい人が悪いのではなく、詳しいからこそ、相手の見えていない部分が見えにくくなるのです。

 

伝わる説明に必要なのは、知識の量より、相手の立場まで下りていく意識です。

本当に伝える力とは、正しく話すことより、相手が理解できる場所まで言葉を戻せることなのだと思います。

 

心理学では、知っている人ほど知らない人の感覚を想像しにくくなる傾向を知識の呪いと呼びます。

一度理解したことは、自分の中で当たり前になってしまうため、「これくらいは分かるはず」と無意識に思いやすくなるのです。

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